旧)館主日記|噺館(はなしごや)

山形県山辺町にあるイベントホールとゲストハウス「噺館」。館主が日々の出来事を綴っています。

2021年08月

山形経済同友会・第4回「未来かがやくやまがた景観賞」の募集要項をみた。
地域を元気にし、未来づくりに情熱を傾ける取り組みや活動が対象となる。
締切は8月31日。「噺館」として応募しようかどうか、迷った。過去に受賞になったものをみると、有形・無形ともだれもが知っている有名なものばかり。
「噺館」は、私個人の思いにより建てたちっちゃな施設、全然有名でもないが、この唯一無二の場所を知ってもらい、ここから交流の輪が広がり、地域の活性化にもつなげていきたいという思いである。
見の程知らずかもしれないが、チャレンジしてみたい。特に選ばれなかったとしても、何も失うものはない。締め切りぎりぎりに応募用紙を提出した。
第1次審査は9月7日、第2次審査は10月11日。
第1次審査が通らなければ、それで終了。果たして第2次審査まで行けるか?
特に皆さんの応援が左右するわけではありませんが、心の中で応援ください。

全景(石積みを入れたもの)
ゲストルームからの眺め
紙芝居公演

びっくりです。
“”山口岩男トーク&ライブ”で、「昔、山辺町の若者グループが岩男さんのコンサートを開催したことがあります」と話したら、今回のライブに来ていただいた方から、何とその時のパンフとチケットの画像を送ってもらいました。
思わず、「そう、コレ、コレッ」と声をあげてしまった。
〈IWAO YAMAGUCHI LIVE/1995年11月3日 山辺町民総合体育館アリーナ 16時開演〉
今から26年前(何と中途半端な開演時間)、送ってくれた方は、このチラシを26年間大事にしまっていたということか?、すごい。コメントには、「手作りのいいライブでした」と。
私は若くなかったけど、この「チーム ラシアッティ」のメンバーだった。みんなが町の企業や商店を回り、協賛金を集めての開催で、チラシやチケットも全て手作りだった。
あの時の岩男さんはバンド編成でのバリバリのロック、あれから26年、私の思いでつくった噺館で、あの時とはまた違った魅力のライブを堪能することができた。
パンフの岩男さん、若かったですねぇー・・。

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8月27日、「山口岩男 トーク&ライブ ~夏の終わりの晩方に~」が終了しました。
いやあ、えがったぁー。
約25年前、山辺町の若者グループが主催した「山口岩男コンサート」のイメージが頭に…、
あの時とは随分変わった。
今に満足せず、変わり続ける岩男さんの今を楽しむ。“音楽”・“方言”・“初演の楽曲”・“山形への思い”…、岩男さんの魅力爆発、トークもほんてんおもしゃい。まだ聴ぎだいなあ。
今度は、「秋の終わりに」、「冬の終わりに」…と、別に「終りに」でなくていいんですが、
岩男さん続けてくださーい。
待ってますよー。

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すてきな詩に出合った。
母がお盆に亡くなり、部屋を片付けていると、雜紙に書き留めていた母の字に目がとまった。
 「この道は茨(いばら)の道
  しかし茨にも
  ほのかにかおる
  花が咲く
  あの花が好きだから
  この道をゆこう
この詩は一体だれの?調べてみると、星野富弘さん(詩人・画家)の詩だった。
母がこの詩を書き留め、大事にしまっていたわけを想像した。
母は、約70年前、もちろん新幹線なんかない時代に、母の父の大反対を押しきり三重県から山形に嫁いできた。
この詩は、遠く離れた見知らぬ土地に嫁ぐことを決めた時の母の気持ちだったのではないだろうか?
確かに茨の道だったかもしれない。それでもあの花、いやあの人が好きだからと、この道を選んだ。おかげで私が生まれた。
母のドラマをいつまでも心の中に大切にしまっておこうと思う。

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8月15日 お盆
「J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲シリーズ vol.3」
いつものようにヴァイオリンを背中に背負い、噺館にやって来た、ヴァイオリニスト・平澤海里さん。
シリーズのスタート時には、聴いてくださっている方の反応がとても気になっていたそうですが、回を重ねるごとに好評を得てきています。
アンケートには、「素晴らしかった」、「他にないリサイタル」、「存分に楽しめた」、「一体感のある空間」、「間近に聴けて最高」、「次回が待ち遠しい」等の感想が寄せられました。
余韻を残して、第3回終了です。

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