すてきな詩に出合った。
母がお盆に亡くなり、部屋を片付けていると、雜紙に書き留めていた母の字に目がとまった。
 「この道は茨(いばら)の道
  しかし茨にも
  ほのかにかおる
  花が咲く
  あの花が好きだから
  この道をゆこう
この詩は一体だれの?調べてみると、星野富弘さん(詩人・画家)の詩だった。
母がこの詩を書き留め、大事にしまっていたわけを想像した。
母は、約70年前、もちろん新幹線なんかない時代に、母の父の大反対を押しきり三重県から山形に嫁いできた。
この詩は、遠く離れた見知らぬ土地に嫁ぐことを決めた時の母の気持ちだったのではないだろうか?
確かに茨の道だったかもしれない。それでもあの花、いやあの人が好きだからと、この道を選んだ。おかげで私が生まれた。
母のドラマをいつまでも心の中に大切にしまっておこうと思う。

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